水無月の雫〜


君は僕にとってかけがえのない存在。
僕がどんなにつらい時だって
いつでもその優しさで包んでくれた。
僕がどんなにわがままを言ったって
君は笑顔で応えてくれた。
僕と君とはずっと一緒だと思っていた。
僕はそんな君の優しさに甘えすぎていたのかもしれない。
お互いを知らずに二人の未来を思い描いたのは早すぎたのかもしれない。
僕が学校に行っている間
君は僕を待ち続けた。
君が家で僕を待っている間
僕は君を想いつづけた。
互いを想えば想うほど
離れた時間が
僕らの仲を引き裂いた。
会えない時間が愛を育てることはなく
君は僕の知らない君へとなっていた。
君の体に病魔が忍び
徐々にその体が蝕まれていく。
そんな君を見ていると
僕は耐えられなくなった。
今までの君が。
白くて美しい君の肌が。
二人の思いが頭をよぎる。


僕は手をかけた。
その蝕まれた体に
僕を包んでくれたその肌に
そんな僕に笑顔で応えてくれた。
あの時のように。
「さよならじゃない。」
僕には聞こえた。
僕はそっと君の唇を閉じた。
永遠に。
外には大粒の雨が降っていた。



一週間ぶりに生ごみ捨てたら
ちっちゃい虫がブーンブーン。
だから袋を二重にして封印しました。
ハイターいっぱいぶっかけたよ。